Hyper-Positive-Diary

TWICE/遊戯王/バイオインフォ/読書記録/アニメの感想等を走り書きします。

【読書記録/感想】ホリエモンの『多動力』がすごい!~IoT現代社会を生きるための必須スキルとは?~

今年も早いもので、もうあっという間に年末ですね。 寒い日が続いておりますが元気に過ごされてますでしょうか。 風邪やコロナウィルスに負けないよう、 しっかり体を温め、 しっかり睡眠をとるようにしたいものです。


さて今回紹介するのは、 堀江貴文さん著、『多動力』です。 この本、会社員の人ならば必ず引き込まれるような内容になっています。 自分の仕事の風景や普段の生活の仕方を頭に思い浮かべながら、 最後まで一気に読んでしまいました。

この機会に皆さんにも読んでもらうべく、 気になった箇所を、一部ピックアップしてご紹介します。

多動力 (幻冬舎文庫) [ 堀江貴文 ]


感想(5件)


プロローグ

冒頭は、ズバッと『多動力』の定義から始まります。

「多動力」とは何か。それはいくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。

大事なことなのでもう一度。 多動力とは、いくつもの異なることを同時にこなす力です。


今まで多動力がある人は、 興味の対象が次々に移り変わってしまい、 落ち着きのない人として認識されていました。


しかし、インターネットの時代を迎えた現代、 多動力こそが最も必要な能力だと堀江さんは言います。


IoT(Internet of Things)と言う言葉に代表されるように、 ありとあらゆるものがインターネットに接続された昨今。 テレビをみたり音楽を聞いたり、友達とチャットしたり、買い物もできたり。 今までは複数のデバイスを必要としていたことも、 今ではスマホ一台でできるようになってしまいました。 あらゆる業界がスマホインターネットの枠組みに統合されているのです。


こうして、業界の縦の区別がなくなっていく現代。 必要とされている人材とは、「各業界を軽やかに超えていく『超越者』」だと言います。そして超越者に必要とされている能力こそが、 次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる『多動力』 なのだと堀江さんは言います。


これだけ述べられても、 「じゃあ多動力って具体的になんなの?」と言う人や、 「多動力が役に立つ現場を知りたい」と言う方がいるかと思います。 以降は、もっと具体的な多動力の話と、多動力をつけるために見直すべきことを、 一部ピックアップしてお伝えします。

「ノウハウ」に価値はない

オープンイノベーションにより「情報それ自体」の価値はゼロになる

インターネットがない時代では、特定の人だけが情報を独占しており、 だからこそ情報は価値を持っていました。


しかし、インターネットの普及により、 今までは門外不出で受け継がれてきたような技術も、 比較的簡単にシェアできるようになりました。


本書では寿司屋での修行の例が取り上げられています。 将来のある若者が、寿司屋に弟子入りし、 卵焼きを作るのに費やす何年もの無駄な時間が見ていられない 、と述べられています。


ミシュランガイド京都・大阪2016の「ビブグルマン」部門にも選ばれた寿司屋の、 「鮨 千陽」の土田秀信店長は、専門学校で3か月寿司づくりを学んだに過ぎないと言います。 さらにこの「ビブグルマン」部門に選ばれたのも、開店からたった11か月のこと。 一流になるための技術や情報は何年もかけて一人の人から習わなくても良いということが、 この例からもわかるでしょう。


このように「情報それ自体」を得ることは、 インターネットの普及により難しくなくなってきています。 寿司屋の例からもわかるように、 情報自体に価値がないことを理解しないと、 何年もの時間を無駄にしてしまうことになってしまいますね。

車輪の再発明はするな

車輪の再発明はするな」と言う言葉は、プログラマーの間で有名な言葉です。 車輪というツールが既に存在しているのに、 自転車を作るために一から車輪を発明し直す必要はありません。 車輪という、既に存在する発明を利用したうえで、 自転車の構築に取りかかった方が断然早いです。 車輪は再発明するものではなくて、再利用するものなのです。


寿司屋の例でもそうですが、握り方や酢飯の作り方などの技術は、 既に一度誰かが発明した者です。 そしてそれは、専門学校の存在からもわかる通り、 いろいろな人たちがアクセス可能な形で共有されています。


既にだれかが発明してくれた技術は、自分で一から構築するのではなく、 「学習」して「再利用」してあげることげ、 効率は何倍にも引き上がるでしょう。


こうして、人生から余分な時間を削っていかないと、 「次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる」ことはできません。 すなわち、車輪の再利用は、多動力に必要不可欠な能力なのです。

小利口はバカに勝てない

あなたが手をあげれば、小利口な人間が必ず手助けしてくれる と本書では述べられています。


成功している企業の社長にはバカが多く、 「恥ずかしい」とか「失敗したらどうしよう」などの「感情」を通り越して、 行動を起こすことができるのでしょう。 小利口な人があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、 手を上げるバカがチャンスを手にするのだと堀江さんは言います。


私はベンチャー企業2社でインターンしていた時期があったのですが、 当時の社長は二人とも、手を挙げることにおいてはずば抜けていたように感じます。 バカと言う表現が適切可動かは置いておいて、 私が「リスク」や先のことを心配してしまう場面でも、 前向きな発言をすることが多く、 「組織の舵取りは、やっぱりこう言う人がいてくれた方がいいなぁ」と 思った記憶があります。


かく言う私も、 明らかに悪い意味で小利口タイプですので、 特に社内での業務をはじめ、 「手を挙げる」ことを実践していきたい、 とこの本を読んで深く反省しました。

資産が人をダメにする

この本の内容で、私の心に響いたのは、 なんといってもこの言葉です。

資産や資格なんていっそ捨ててしまおう。 自分が持っているものをなんとか生かそうとすることであなたの動きは遅くなる。

本書では、 「祖父から引き継いだ土地を使って何かしたい」だとか、 「ソムリエの資格を持っているので、この資格を生かした仕事を何かしたい」 といった質問が取り上げられています。


しかし、そもそもこれらは順番が逆だと堀江さんはいいます。 本来の正しい順番は「何かがしたいから、〇〇が必要」というものであって、 目的ではなく手段が先行しているこの質問はおかしいのです。


これは私にとって非常に耳が痛い言葉でした。 私は遊戯王と言うトレーディングカードゲームを、 子供の頃からプレイしています。 集めたカードでデッキを構築し、 相手のポイントをいち早く0にした方が勝てるゲームです。 子供の頃の私は、「自分の持っている」カードで、 どんなデッキが作れるかを考えていました。


しかしむしろこれは順番が逆で、 「どのようなデッキ」を作りたいかを先に考え、 そのために「必要なカード」を集めると言うのが、 本来の正しいプロセスであるはずです。


自分にはこの本の例で取り上げられているような貧乏根性があるので、 そんなものはすっぱり捨て、 「何をしたいか」と言う目的ベースで生きたいなと、 強く思わされましたね...。

人生に目的なんてない

堀江さんが海外を飛び回ったり、たくさんの人と会うことに、 何か目的があると考えている人が多い一方で、「そんなものはない」 と、堀江さんはいいます。


人脈が広がるとか、何か新しいアイデアが生まれるとか、 そういった理由ではなく、ただ単純に楽しいからそうしていると言うのです。


あまりにも物事にハマりすぎ、物事を面白がりすぎれば、

人は「忘我」の境地に達して時間を忘れる。 そうして、仕事や遊びに没頭し、夢中になりさえすれば、 目的なんて自ずと達成されるといいます。


この本を読んでハッとさせられました。 目的を達成するという、響きの良い言葉に踊らされ、 本来あるべき「夢中で楽しい」生き方を忘れてしまっては、 寂しい人生になるように思います。 子供はいつだって、目的なんて考えていません。 楽しいから遊ぶし、美味しいから食べる。 そうしていくうちに、大人からは想像もできないくらいの速度で、 新しいことを学んでいきます


ここからは私の解釈ですが、 「忘我」の境地となり、あらゆることに熱中し、 今を、時間を忘れるくらい楽しく、 充実したものにすることこそが、 多動力の本質なのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。 多動力の定義からズバッと始まり、 具体的なシチュエーションベースで説明されており、 とてもわかりやすい本となっております。 まさに、「忘我」して、時間を忘れて読み進めてしまいました。


「私も時間を忘れてこの記事を読んでたよ!」と言う方がいらっしゃいまいましたら、 お気に入りボタンを押してもらえるともうめ〜ちゃくちゃ嬉しいです笑。


来年も、人生に役立つ、そして身になる書籍の読書記録を、 発信していければと思います。 最後までご覧いただき、 ありがとうございました!

それではみなさま、良いお年を〜🙇‍♂️

Vue.js初心者だった僕が、何度も参考にした記事/教材集

近頃、Vue.jsを使ってフロントエンドの開発に携わることがありました。 それまでVueなど触ったこともなかったので、当時はとても戸惑いました。 しかし、先人たちの積み上げや、よく整備されたドキュメントのおかげで、 ふられたタスクも、なんとか乗り切ることができました。

今回は、私が読んでとても役に立ったと感じた、技術ブログの記事やドキュメント、動画、書籍を紹介しようと思います。

最初に読むべき記事

qiita.com

Vueを語る上で欠かせない、dataプロパティやmethodsプロパティに始まり、v-bindやv-modelの直感的な導入がなされています。 初めて読んだ人には、「なるほど〜。Vueってこんなもんなのか〜」というVueの導入に役立つ記事です。

5分じゃわからないかもしれませんが、何度でも立ち戻る価値のある記事かとお思います。 二回目以降はVueがわからない時にググるべき単語集みたいな感じでお世話になりました。

qiita.com

こちらは、Vueと同じくWebフレームワークとして人気の高いReact.jsとVue.jsを比較した記事です。 私はVueを触る前に若干Reactをかじったことがあったので、この記事のおかげで、Vue.jsの全貌 をイメージながら勉強を進めることができました。

UIコンポーネント

vuetifyjs.com

Vue.jsのUIコンポーネントである、Vuetifyの公式ドキュメントです。 リンク先のページでは、UIコンポーネントを検索できるようになっており、 実装の手が止まってしまった時にチラチラ見てると役に立つことが多かったです。

また、画像のボタンから、各コンポーネントのコード例も見ることができます。 勉強になるだけでなくコピペ用としても重宝しました。

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# Vue + Tyepscript

私に限った話かもしれませんが、Vue + Typescriptを使わなければいけない機会が多く、当初はTypescript独特の書き方に戸惑いました。 しかし慣れた今となっては、Vue.jsよりVue+Typescriptの方がシンプルに書けることが多いので好きです。

現状 Vue + Typescriptの日本語の書籍は、そんなにない印象だったので(今後増えるかもしれませんが)、 技術ブログをたくさん参照しました。特に、一つ目のJavascriptとTypescriptの書き方を比較してくれている記事は、 頭の整理にとても役立ちました。

qiita.com

qiita.com

jp.vuejs.org

書籍

読んだ書籍はこの一冊だけです。 DOMって何?とかコンポーネントって何?とか超基礎の話から、外部APIへとの接続やアプリケーションの作成までを網羅しています。 もちろんこれを読んだからと言ってすぐにVue.jsが書けるようになるとは限りませんが、初心者の私は何度もこの書籍に助けられました。 また、ここでは紹介していませんが、Nuxt.jsについても導入があり、Nuxt.jsによりアプリケーションを作成する予定がある方にもおすすめです。

Vue.js&Nuxt.js超入門【電子書籍】[ 掌田津耶乃 ]


感想(0件)

動画

www.youtube.com

最後に、技術系Youtubeのrともすたさんの動画シリーズです。 Vueを始める前にReactをかじっていた私は、最初にともすたさんのReactの動画を拝見しました。 Reactの動画がとても分かりやすかったので、Vueも試聴したところ、これまた傑作でした。 見るだけで、なんだかVue.js書けるようになった気がする(大いなる錯覚)ので、Vueを始めるモチベーションにもなります。

最後に

初めてのフレームワークを勉強する時って、たくさん障壁があると思います。 そんな障壁をいくつか乗り越えるために、この記事が役に立ってくれればと思います。 また、他にもVue.jsの初学者や中級者におすすめのソースがあれば、是非教えてください。

【デュエルリンクス】KCカップ1st stageを突破した、無課金月光デッキを紹介!!

2020年6月のKCカップが終え、一週間が経ちました。新パックも発売し、なおのことデュエルリンクスが盛り上がっていくのを感じる今日この頃です。

さて、今回は、KCカップ1st stageを突破した、無課金の月光デッキを簡単に紹介したいと思います。

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本選出場には、手が届きませんでしたが、環境デッキと渡りあえる月光のポテンシャルを十分に感じました。ボックス1〜2周で組めるので、初心者の方や無課金の方にオススメのデッキとなっております。興味がある方は是非握ってみてください!

自己紹介

まずは自己紹介を簡単に (若干長いので、飛ばして頂いても大丈夫です)。

幼い頃にアニメ「遊戯王 デュエルモンスターズ」に影響されて以来、長年紙のカード(以降OCG)で遊んできました。途中、触れてなかった時期もありましたが、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンク、とすべてのマスタールールを、一通り経験してきました。

この春から社会人になり、紙のカードを触ったり集めたりする時間がなくなったことと、コロナウィルスの影響で対面のカードゲームの試合が行われにくい状況になったこともあり、五月からデュエルリンクスを始めました。

紙のカードにかなり課金してしまった苦い経験から、とりあえず現在(2020/6/25)は無課金でプレイをしています。

必死のジェム集めが功を奉し、インストール後1ヶ月程度を要し、つい最近、デュエルキングになれました。

初心者の方や無課金の方が、楽しんで遊戯王を続けられるように、日々のプレイで得た経験を発信していく予定です。よろしくお願いします。

レシピ

以下がレシピになります。KC期間中、マイナーチェンジを繰り返していましたが、結局この型に落ち着きました。

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まだまだ改良の余地はあるかと思いますが、ひとまずこの構築について、解説していきたいと思います。

まず、枚数についてです。20枚以上だと、狙ったタイミングで引きたいカードが引けず、月光の強みである<<月光翠鳥>>の1ドローが活かせないことが多くありました。デッキを厚くしたライロとの混成型も見かけたし、試しましたが、手になじみ勝率が高かったのは結局この型でした。

以下では、スキルと採用カードについて簡単に解説していきます。

スキルについて

今回は、「融合の使い手」を採用しました。ライフポイントを1000失うごとに、ドローフェイズのドロー後に、手札一枚を<<融合>>に変えることができます。

月光は、融合モンスターを主軸に戦うデッキですが、融合できなければ、打点の低いただの下級ビートに成り下がります。

<<月光黄鼬>>によって<<月光融合>>のサーチもできますが、<<月光黄鼬>>を落とすギミックが手札に揃っていないと、この効果は使えません。

このスキルを使うことで、ライフポイントを失うという、「比較的コントロールが効きやすい条件」で、融合を手札に加えられるので、事故の緩和や突破口を切り開くのに大いに役立ちます。

また、ドローセンス系のスキルと違い、手札を一枚デッキに戻すというのも、地味に役立ちます。「現状役に立たないけど、後で引いたら強い」、みたいなカードを戻せるのが、痒い所に手が届く感じでナイスです。

実戦では、盤面が有利な時に<<カイトロイド>>を戻したり、月光モンスターが手札にダブついてて、デッキから落としたい月光モンスターが少ない時に、<<月光紅狐>>を戻したりしてました。

各カードの採用理由

次は、各カードの採用理由です。無課金ならではのチョイスもありますが、使ってて普通に強い場面も多かったので、ひとまず紹介したいなと思います。

月光紫蝶

テンプレートではあまり見ないカードですが、地味にいい仕事をします。強かった点としては、墓地に<<月光紅狐>>を送れず、打点が足りない時に必要なワンプッシュを補ってくれたことです。

例えば、ブラックマジシャン相手だと、<<月光融合>>でデッキから素材を墓地へ送れる機会が少なく、従来の型でワンキルを狙うためには、<<月光紅狐>>を素引きしていないといけないことが多いです。

しかし、<<月光紫蝶>>のパンプアップで3400打点になった<<月光舞猫姫>>で、二回攻撃効果を適用できれば、<<マジシャンズ・ロッド>>と、ブラマジを殴ることで、キルが狙えます。ブラマジが守備表示で出ているときも例外ではありません。

また、②の特殊召喚効果も重宝しました。 例えば、<<月光翠鳥>>のドロー効果で<<月光白兎>>を引いたとします。この時、<<月光白兎>>を場に出して、バックをはがせればワンキルできるかもしれない、という場面だとしますり

この時、手札または墓地に<<月光紫蝶>>を用意できていれば、<<月光白兎>>を場に出すことができます(手札にいるときは、<<月光翠鳥>>などにパンプアップ効果を使い、墓地に送りましょう)。

一方で。このカードのおかげでキルを取れた試合があるは事実ですが、このカードが光らなかった試合があることも事実です。

融合素材にした時のメリットが、他のカードよりも薄かったり、素引きで二枚引いてしまうのが弱かったりもします。キル仕切るタイミングでは輝く一枚ですが、事故緩和や負けない為の一枚かと言われれば微妙です。本レシピでは2枚採用としていましたが、0〜1枚でも全く問題ないかもしれません。

ただ、このカードの強さや弱さを知らないまま、テンプレだけを回すよりは、一度このカードを使い、メリットとデメリットを体感した上で取捨選択をする方が、月光というデッキの性質も理解できると思います。

クリボー

個人的に一押しのカードです。<<月光紫蝶>>を減らして、このカードを増やした方が強かったかもしれません。

単純にカイトロイドの3枚目として使うことがメインの用途です。カイトロイドと一緒に引くと弱く感じたので1枚だけの採用としましたが、2枚〜3枚の構築も試すべきだったと反省しています。

その他の点としては、月光モンスターを攻撃表示で出す時のプレッシャー緩和が挙げられます。

月光の融合モンスター2体は、それぞれ戦闘破壊耐性と、対象に取られないという耐性を持っています。しかし、同系の月光紅狐だったり、不知火の戦神だったり、こちらの融合体の上から打点を荒稼ぎするカードも環境に多く存在していました。そんな中、クリボーを握っていると、縦で<<月光舞猫姫>>を出すプレッシャーが減り、多少余裕を持って殴りに行けます。

また、融合の使い手を使用するために、ライフを削った後でも、無理なく月光融合体を立てられるというのが、とても強いと感じました。

http://mskmktlove.hatenablog.com/entry/2020/06/20/082234

こちらのデッキは、KCGT19位の方が使用した、月光デッキです(記事もめちゃくちゃ刺激&勉強になるので是非読んでください)!クリボールが3枚採用されています。防御札引きすぎても、ターンを稼げる分勝率が上がるということなのかもしれません。

また、それよりも防御札を切れる場面を増やせるメリットの方が多いのかもしれません。いずれにしろ、この選択が結果を出しているということは、深い考察に値します。

また、クリボーよりクリボールの方が、やはり強いことも確かでしょう。サイバー・ドラゴンの融合体を、複数攻撃の途中で寝かせられるのは、とても強いです。クリボールではなく、仮にクリボーを握っていた場合、ランページを1回止められたとしても、残り2回を防ぎきれずに負けます。環境にサイバー・ドラゴンが多く感じたので、クリボールの3枚投入はなおのこと必要だったのかもしれません。

各環境デッキとの相性

簡単にですが、環境デッキとの相性を書き残しておこうと思います。所詮1ヶ月しか環境を知らないので、研究次第で有利不利は変わるもしれません。あくまでも、今回のKCでの勝ち負けから、「私がプレイして、私が感じた」有利不利を記します。

・やや有利 ブラマジ、不知火、HERO

・5分(先後に依存) BF、月光、ドラグニティ

・苦手 海クリストロン、サイバー・ドラゴンデスペラード、エレメントセイバー

ざっとこんな感じです。はっきり「有利」と表現しなかったのは、引きやプレイング次第で普通に負けを量産することがあるからです。

例えばブラマジ。やはり普通に負けることもあります。勝ち筋としては、融合を手札に抱えるか、早期に打点3600の<<月光舞剣虎姫>>を置いとくかだと考えています。勝ち筋を再現できない時、例えば、相手の罠が強かったり、ナビゲートが複数落ちているようなときは、なかなか勝てません。

一見、月光というテーマは、 1.耐性持ちの融合体を出して、 2.殴る だけの単純なデッキに見えますが、判断一つで勝ち負けを左右する、扱いが難しいデッキのように思いました。

最後に

機会があれば、各環境デッキとの戦い方みたいなのも、詳しく書きたいなと思っています。特にブラマジや不知火は、罠の読み一つで勝ち負けが大きく変わるので、プレイングがめちゃくちゃ大切です。

実戦一回一回から無駄なく吸収し、それを積み重ねていくことが、勝利への近道だと感じました。正直まだまだ足りていないというのが、今回のKCの感想です。

また、この1ヶ月はリンクスを始めて間もないということもあり、無課金でプレイしてきましたが、やはり課金できるに越したことはないです。クリボール3枚試したい!と思った時に、アルティメットライジングを引くためのジェム集めから始めたのでは、到底KCのための調整が追いつきません。KC走ってる時に、クリボールが欲しくなったときは、なおのこと。大人しく違うカードを試すか、元の「未完成デッキ」を握るしかありません。

ただ、私はもう少しだけ、課金なしでプレイしてみようと思います。紙のカードという、交換可能な資産のようなものに課金するのは理解できるのですが、現実世界で交換不可能かつ、儚く消える可能性のあるデータに課金するのには、まだ若干抵抗があります(この話もいつか深掘って記事にしたい)。

それでは、良いリンクスライフをお送りください。ご一読いただき、ありがとうございました。

【読書記録/レビュー】「秒で決めろ!秒で動け!」がすごい!〜今をときめくYoutuber ラファエルの、注目のビジネス書〜

今回は、今をときめくYoutuber、ラファエル氏のビジネス書、 「秒で決めろ!秒で動け!」について、ご紹介します。

ラファエル氏は、覆面にパーカという独特のスタイルと、 地上波では放映できないようなアウトローな動画で、 一躍大ヒットしたYoutuberです。 私も、時間があった大学生時代によく視聴していた覚えがあります。

そんな彼ですが、 実はサラリーマン自衛隊として働いていた過去を持ちます。 さらに現在は、Youtube以外にも事業を手がけ、 一人の経営者として幅広く活動しています。

誰もが注目する個性的なYoutuberが書いた本とあれば、 一度読まないわけにはいきません。

この本はさらっと読むこともできますが、役立つエッセンスは盛り沢山です。 今回は、その数あるエッセンスの中でも、 タイトルである「秒で決めろ!秒で動け!」と関連性が高く、 すぐ仕事に生かせそうな部分を、抜粋してご紹介します。 それでは参りましょう。

「躊躇」や「迷い」に時間をかけると、成功はどんどん遠ざかる

選択は早い方がいいということが、この本ではしきりに取り上げられています。 それはどうやら、ラファエル氏の営業マン時代の経験に基づいているようです。

営業マンラファエル氏が、現場で感じた「成功している人」というのは、 「資料を作り込んでお客さんに会いにいく人」ではなく、 「資料も作らず、スピード重視でお客さんに会いにいく人」でした。

そんなラファエル氏が、取引先に、「なぜ我が社と契約していただけたんですか?」 と聞くと、「一番に君が来てくれたから」と答えるられたそうです。

このエピソードは、慎重に物事を考えたくなる僕には、 とても印象的なものでした。

この本を読み終えたばかりの時、 このエピソードは、営業の仕事ならではのエピソードのようにも思えましたが、 よくよく考えれば、 クオリティではほとんど差がつかないような勝負全般に当てはまりそうです。

そして、自分が思っているよりも、 実はクオリティで差がつかないような勝負は、 世間に溢れているのかもしれません。

だからこそ、悩む前に行動した方がうまく行く場合が多いのかもしれませんね。

マネすれば成功できるのに、それをしないやつはナンセンス

ラファエル氏は、営業時代もYoutuber時代も、 成功している人のマネをすることを重視していました。

営業マン時代は、尊敬する上司の真似をしており、 その人を参考にしている時は、スキルの上達も早かったように感じると言います。

また、Youtuber時代は、 海外の人気Youtuberのマネをしたものが多数あったと言います。 マネをすることで、再生数を稼げるだけでなく、 動画制作のノウハウも同時に学ぶことができます。

このように、マネをすることで瞬間的に成果が得られるだけでなく、 自身の成長にも繋がります。

故に、マネをしないやつはナンセンス、ということです。

この本ではさらに興味深いことに、 独特な絵を描くピカソも、 デッサンが非常にうまいということが紹介されています。 独創性が評価の対象になる芸術という分野の巨匠ですら、 マネの極意とも言えるデッサンを大切にしているのです。

もう10年ほど前になりますが、 中学の国語の教師に、「学ぶとは真似る」ことだ、 と教わった時を思い出しました。

これは、マネをすれば学習もできるから、 一石二鳥という単純な意味合いではありません。 実は、「学ぶ」という言葉は、「真似る」という言葉と、同じ語源なのだそうです(リンク先をご参照ください)。 http://gogen-allguide.com/ma/manabu.html

学ぶことの本質は、マネることにあるということが、 言葉の語源からも分かりますね。

私も、配属先の部署でお手本になる人を早く見つけ、 その人のマネをすることから、 社会人としての一歩を踏み出しそうと思いました。

悩んで、恐れて、何もしないのが一番の損だ

社会人には、様々な悩みが絶えないということを紹介した上で、 ラファル氏は次のように述べています。

<前略> 逆にこうした悩みがない人は、いろいろな心理学の本を読んでみると、 ①基本的に適当な性格 ②悩みを話のネタにしてプラスにしてしまう ③ほかの人と比較する気がない ④楽しいことばかり考えている ⑤悩んでいる時間がもったいない ⑥「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」というポリシーを持っている という6つの特徴を持っているらしいです。 実は僕もまったく悩みを持たない人間です。 もし悩みが発生しても、その度合いはコンビニで、どのガムを買おうかなと思う程度。 そんな悩まない性格の僕は、心理学の本だと⑤と⑥が当てはまります。

悩んでいる時間は、何も産まないし、 何も行動しなければ、何のフィードバックも帰ってこないので、 次に繋がりません。 何もしないことは、 単に失敗するよりも成功からは程遠い行為なのでしょう。

また、ラファエル氏はアース製薬の社長との対談で言われた、 印象的な一言を紹介しています。

それは、

「若い人のミスくらいで会社は潰れないのだから、どんどんチャレンジしてミスしてほしい」 という言葉です。

もちろん、若い人のミスで会社を潰すこともあるかもしれませんが、 若手がそのような重要なタスクを振られることはやはり稀でしょう。 自分の仕事が重要である可能性はかなり稀であるにもかかわらず、 若手はミスに敏感過ぎるのかもしれません(かく言う僕もそうですが)。

悩んだり、恐れたりすることは、ミスをして怒られるよりも、 よっぽど損だと考えれば、 素早くメリハリを持って仕事ができるような気がします。 このようなマインドは非常に大切だと感じました。

最後に

いかがだったでしょうか。 本記事では、覆面Youtuber、ラファエル氏のビジネス書、 「秒で決めろ!秒で動け!」を抜粋してご紹介しました。 アウトローな動画を連作していたラファエル氏ですが、 彼なりのポリシー(しかもとても参考になる)に則って生きているということが、 この本を読んでわかりました。

私にとっては非常に大きなギャップに感じましたが、 成功者に共通するマインドがやはりラファエル氏にも備わっており、 だからこそ現在のような成功があるのだと理解できました。

この本には、上記で取り上げた内容以外にも、 参考になる話が盛り沢山です。 本の最後には、ラファエル氏から、 読者を叱咤激励するメッセージが載せられています。 是非皆さんも、実際に手に取って読まれてみてはいかがでしょうか。

秒で決めろ! 秒で動け! ラファエル式秒速タイムマネージメント [ ラファエル ]

【統計学】ベイズ推論を理解しよう! 〜ベイズの定理からMCMCまで〜

導入

近年、計算資源の充実によって、ベイズ推論が台頭してきました。 現在ブーム真っ只中である機械学習にも、ベイズの枠組みが利用されているケースが多く存在します。

しかし、実際の社会では、 ベイズの概念を十分に理解しないのに、 現場でベイズを用いようとしている例が少なくないような気がしています。

ベイズを用いる以上は、難しい積分の計算はできなくても、 「ベイズで何を推論できるの?」、「ベイズ推論の強み/弱みは?」 といった質問には、答えられる必要があるのではないでしょうか。

本記事は、ベイズを学びたい・使いたいと考えている方たちが、 このような疑問に答えられるよう執筆いたしました。 至らない箇所がありましたら、コメントいただけますと幸いです。

ベイズ推論の理論的枠組み

まず、ベイズの理論的枠組みについて考えていきたいと思います。

ベイズ の定理

ベイズ推論の全ては、条件付き確率の定理から始まります。


今、二つの連続な確率変数、X、Yがあるとします。 この時、(同時確率) = (条件付確率)\times(周辺確率) から、 次の式が成り立ちます。 
 \text{P}(Y,X)  =   \text{P}(Y|X)  \text{P}(X) =   \text{P}(X|Y) \text{P}(Y)

特に \text{P}(X) >  0の時、 \text{P}(Y | X)について解くと、


\displaystyle
\text{P}(Y|X) = \frac{\text{P}(Y) \text{P}(X|Y) }{\text{P}(X)}

となり、ベイズ の定理が導かれます。

  \text{P}(Y|X) すなわち、  Xを観測した後の Yについての確率を、 事後確率と呼びます。 また、事後確率に対し、  Xに条件づけられていない \text{P}(Y)を、 事前確率と呼びます。 「事前」に想定していた確率に、  \text{P}(X|Y) をかけて、 \text{P}(X) でわったものが、 「事後」、すなわち Xの観測を終えた後の確率というわけです。 今、X,Yは確率変数ですので、これらはの確率は、確率分布とみなすことができます。

さて。ここで、  Xを観測することになるデータ、  Yを、何らかのパラメータだと想定しましょう。 この時、 \text{P}(X|Y)  Yの関数とみなしたものを尤度と呼びます。 これは、データ Xがどれだけパラメータ Y を支持するかを表す指標になります。

頻度主義との対比

頻度主義ではこの尤度を最大化させるような Yを求めることが一つの目標になります。 すなわち、観測されたデータから考えて最も尤(もっと)もらしい  Yを見つけようとするわけです。

一方、ベイズの枠組みにおいては、「尤度の最大化」ではなく、 事後分布そのものに興味があります。 事後分布が最大になる場所を求めることも行われますが、 パラメータに関する情報を、あいまいさを含んだ「確率分布」 で表現することこそが、ベイズ の本質でしょう。

ベイズの定理の式を少し変形してみます。 分母は、周辺確率の定義から、


p(\boldsymbol{X}) = \int_0^{1} p(\boldsymbol{X} | \theta)p(Y) dY

となるので、ベイズの定理の式は、

 \displaystyle
p(Y| \boldsymbol{X} ) =
\frac{ p(Y) p(\boldsymbol{X} | Y) }
{ \int_{0}^{1} p(\boldsymbol{X} | Y )p(Y) dY }

と変形できます。 この式から、 分子の p(\boldsymbol{X} | \theta)p(Y) を求めれば、事後分布が求まることがわかります。

ですので、ベイズ の枠組みでは、 
p(Y |X ) \propto p(Y) p(X | Y)
として、分子の部分に注目して事後分布の形式を考えます。

コイン投げでわかるベイズ の有用性

ここで、ベイズ推論がどんな時に有用かを示すために、 コイン投げによる思考実験を行ってみましょう。 コインは、表と裏のでる確率が等しいとは限らないとします。 私たちは、このコインを数回投げ、表が出る確率を当てるゲームをします。

頻度主義の場合

さて、このコインを3回投げたとき、次のような結果だったとしましょう。

出た側 回数
2
1

この時、表が出る確率  \theta は、どのように推論されるのでしょうか。 (表の回数)/(投げた合計回数)を、推定値として思い浮かべる人も多いでしょう。


\hat{\theta} =
2/(1+2) = 2/3

実はこれは、ベルヌーイ試行の最尤推定を行っていることと同じなのです。 最尤推定は、頻度主義の枠組みですから、 (表の回数)/(投げた合計回数)というのは、頻度主義での推定結果となります。

ペルヌーイ試行における最尤推定

※以下は、ベルヌーイ試行の最尤推定、と言われてピンとこない人むけです。

今、Xが、コインが表の時に「1」、 裏の時に「0」になる確率変数だとします。 すなわち、

 p(X=1) = \theta

 p(X=0) = 1- \theta

となります。

また、 i 回目に観測した Xを、 X_i と書きます。  X_1, X_2, X_3を並べたベクトルを、  \boldsymbol{X} と書きます。すなわち、  \boldsymbol{X} = (X_1, X_2, X_3)^{T}です。

今回のデータでは、 表が2回、裏が1回です。 試行が独立ならば、尤度Lは各確率の積で表せるので、

 L(\theta) = p(\boldsymbol{X} | \theta) = \theta^{2} (1 - \theta)

となります。 3次関数だと思って微分して増減を調べると、 \theta =2/3 で、Lが最大でとなることがわかります。 全体の試行回数をN、表の回数をkなどの文字でおいて、 同様の操作をすれば、最尤推定量が、 (表の回数)/(全体の回数)であることがわかります  \Box


それでは、次のような結果だった時はどうなるでしょうか。

出た側 回数
3
0

同様に頻度主義のやり方に則ると、表が出る確率の推定値は、

 \hat{\theta} = 3/3 = 1

となります。

いくらイカサマのコインだとしても、 確率1で表、すなわち「絶対表が出る」なんてことはないでしょう。 そう考えると、頻度主義によって導かれたこの結論は、 少々やりすぎているように感じられます。

もちろん、この結果は、たまたま表が連続して3回出るという 偶然の賜物ですが、逆にいうと、 「偶然」、間違った結果を生じる可能性を孕んでいるわけです。

ベイズの場合

一方、ベイズ推論では、少々違ったアプローチを取ります。 「大抵のコインでは、コインの裏表は、等確率で出る」わけで、 私たちはそのことを、あらかじめ事前に知っています。 事前の知識からすると、いくらイカサマコインでも、 「コインが三回表」というのは、考えにくい現象です。

ベイズ 推論では、この「事前の知識」と、「実際のデータ」の二つを利用します。 そしてこの事前の知識を、 今回はベータ分布に落とし込んで表現します (なぜベータ分布かについては、後でまた記事を書く予定です)。

ベータ分布とは、

 \displaystyle
p(\theta | a, b) =
\frac{ \theta^{a-1} (1 - \theta)^{b-1} }{\text{B}(a, b)}

と表されます。 ただし、ここでのB(a,b)はベータ関数を表します。

それでは、事前の知識を、 どのようにこの分布に落とし込めば良いでしょうか。 事前の知識は、「大抵のコインでは、コインの裏表は、等確率で出る」 といったものでした。 ですので、このベータ分布の平均が1/2になるようであれば、 ある程度納得感が生まれます。 そこで、a,bを以下のように設定します。

 \displaystyle
p(\theta | a = 2 ,  b = 2)=
\frac{\theta (1-\theta) }{ \text{B}(2, 2) }
= 6 \theta (1 - \theta)

分母は定数なので、この分布は、 \theta = 1/2 で最大値をとります。また、左右の対称性から、 この分布の平均も1/2となります。

f:id:slmnphmet1-2:20200501152849p:plain

a,bが2以外の時のグラフは、wikipediaで確認できます。 ベータ分布 - Wikipedia

さて、ベイズ の目的は、先ほども申し上げた通り、 事後分布を求めることです。

 \thetaの事後分布 p(\theta | X)は、 事前分布である \beta (\theta | a = 2, b = 2) によって、 どのように表現されるでしょうか。事後分布は事前分布と尤度の積に比例するので、


p(\theta | \boldsymbol{X}, a=2, b=2) \propto
p(\theta| a = 2, b=2) p(\boldsymbol{X} | \theta)
= \theta^{3}  6 \theta(1 - \theta)

よって、

 p(\theta | \boldsymbol{X}, a=2, b=2) \propto 6 \theta^{4} (1 - \theta)

となります。

微分して最大値を与える  \theta を求めるとわかりますが、 この事後分布は \hat{\theta} = 4/5で最大となります。

すなわち、「コインが全て表」という珍しい事象が起きても、 「事前の知識」が反映されます。 その結果、コインの表の確率が「1」という主張よりも、 納得感のある推論が得られました。

ただし、これだけでは事後分布自体を求めていることにはなりません。 ベイズ の定理の分母を求めてみましょう。

 \displaystyle
p(\boldsymbol{X}) = \int_{0}^{1}
6 \theta^{4} (1 - \theta) d\theta =  \frac{1}{5}

よって、事後分布は、

 p(\theta | \boldsymbol{X}, a=2, b=2) =
\frac{6 \theta^{4} (1 - \theta) }{1/5} = 30\theta^{4} (1 - \theta)

f:id:slmnphmet1-2:20200501154947p:plain

ベイズ推論の強みと弱み

ベイズ推論では、 「データ」と「事前の信念」の二つを加味した事後確率を考えますが、 この枠組みこそが、ベイズ推論の強みでもあり弱みであります。

強み

強みの一つとしては、先ほどのコイン投げの例での結論が挙げられます。 事前の知識を用いることで、 量が少なく、極端なデータが得られた場合に、 極端な推論を回避することができるのです。

次に不確実性の評価です。 ベイズ推論では、パラメータを確率変数ととらえ、 分布を考えているので、 頻度主義の信頼区間よりも、 より直感的にパラメータの 不確実性を捉えることができます。

また、もう一つの強みとしては、逐次学習が挙げられます。 以前行われた推論の結果を、事前の知識として事前分布に組み込むことで、 データを観測するたびに事後分布が更新できます。

弱み

このようなベイズ推論の強みに対し、頻度主義の反論はシビアです。 というのは、「事前の信念」を数学に反映することこそが、 大いなる欠陥だと主張する科学者もいます。 現に、極端におかしな事前分布を用いると、 事後分布が全く的外れなものとなってしまう可能性もあります。

人間の頭で考えるのではなく、数学を用いて論理的に推論を行おう、 というのが、数理統計の出発点だとしたら、ベイズ の事前分布という考え方は、 この出発点を大きく逸脱するものです。

さらにそれと同等かそれ以上に深刻な弱点として、 事後分布を求める際の「解析的な難しさ」が挙げられます。

事前分布の設定によっては、 事後分布の形が複雑になりすぎてしまう のです。複雑すぎてパラメータがどのような値を取りやすいのか確認できなければ、 新しい入力に対して予測を行うこともできません。

ベイズの枠組は、この問題を抱えているがために、 長い間日の目を浴びてきませんでした。 しかし、この弱点を解決したのが、 CPUの高性能化に伴って実行可能になってきた、MCMCなのです (MCMCについても、別の記事を書く予定です)。

まとめ

以下が、この記事の大雑把なまとめです。

・ベイズ の定理は条件付確率の定理から導かれる。
・ベイズ推論では、事前の情報と観測データから推論を行う。
・積分が難しくて事後分布が求められないこともある
・事後分布を求められない時、MCMCのような手法を用いる

次回は、事後分布が解析的に求まらない例と、MCMCによるサンプリングがどのようにして事後分布を近似するかを解説します。

【読書記録/感想】斎藤一人さんの、『男を上げる女、女を上げる男』がすごい!~素敵な男性/女性になれてますか?~

いよいよステイホーム週間に突入します。 時制を逆に利用して、今のうちに読書をする習慣をしっかり身につけたいところです。


さげ、今日ご紹介するのは、この本! 『男を上げる女、女を上げる男』です。


この本は、銀座まるかんの創設者、斉藤一人さんと、 そのお弟子さんである、舛岡はなゑさんの共著です。 一人さんって誰?って思う方もいらっしゃると思うのですが、 一人さんについて語り出すと、 それだけで何記事か必要なくらい、 コンテンツに富んだ実業家です。


簡潔に説明してくれているサイトもありますので、 気になった方は是非、目を通してみてください。 ・斉藤一人さんってどんな人? - 斉藤一人さんの銀座まるかん専門店 まるかんのお店ひかり玉名店


さて、この本では、 「女に好かれ、女を幸せにできる男の条件」と、 「男に好かれ、男を幸せにできる女の条件」が、 一人さんとはなゑの口から、交互に語られます。


誰かの人生をバラ色に変えることも、 誰かの人生をどん底に突き落とすこともある 「恋愛」ですが、 この本を読んだ人はきっと、 どんな「恋愛」も肯定的に受け入れ、 楽しい人生を送れるんじゃないかと思います。

簡潔で読みやすいながらも、 内容が盛り沢山な本です。 ですので、 僕が素敵だと感じた部分を抜粋して、 ご紹介したいと思います。


斎藤一人 男を上げる女 女を上げる男【電子書籍】[ 斎藤一人 ]

男編

ここでは、一人さんが語る「女を上げる男」像を、 簡潔にご紹介します。

一人さんに実際あったことがあるという知人がいるのですが、 年からは想像もつかないような、 かなりのイケメンだったようです。

是非、脳内でイケメンを思い浮かべながら読んでみてください。

モテる男の三大条件

モテる男の三大条件は至ってシンプルです。

  1. 優しい
  2. 強い
  3. 手が早い


優しくて、強くて、手が早い男がモテるのだそう。 確かに、優しいだけでは頼りがいがないですし、 強いだけでは居心地が良いとは言えませんよね。 1番目と2番目はちゃんと合わせ持っていることが重要だと思います。


そして何より。一人さんが一番大事だと主張するのが、 3番目の「手が早い」ことだそうです。 言われてみれば、優しくて強いけど、 いかにも草食系だったり、決心が遅かったりすると、 手が早い男に、意中の女性を持っていかれてしまう印象があります。


冗談半分に見えるこの三大条件ですが、 こう考えてみると3番目の要素って、 意外と大事なんですね。

女は愛したい動物、男は愛されたい動物

世間巷では、この逆の主張をよく耳にするかと思います。 その一方で一人さんは、「女は愛したい動物、男は愛されたい動物」と言います。 これは歴史を見てもはっきり分かるのだそう。


男性が王様になったり権力を持ったりすると、 たくさんの女に愛してもらおうとしてハーレムを作ります。 しかし、権力を手にしたからといって、女性でハーレムをつくる為政者はほとんどいません。 男性は、たくさんの女性に愛されたい生き物であり、 一方女性は、一人の男性を深く愛したい生き物だからだと言うのです。


たしかに、男性が「好き好き」としつこく言いよっても、 女性はむしろ冷めてしまう印象がありますね笑 その逆に女性に好きと言われて、嫌な気持ちになる男性はあまりいません。


「女は愛したい動物、男は愛されたい動物」。 「いい男/いい女」を目指すのならば、 この本質を忘れずに、心に留めておきたいものです。

女編

次に女性にむけた、「男を上げる女」になる方法をご紹介いたします。 こちらは、はなゑさんの優しく、力強い言葉で語られます


男が求めている女性

男性が女性に対して抱いている理想の強さとは、 「母親のような強さ」だと言います。


近年意思決定がままならない、控えめな日本男児が増えている中、 この主張は的を得ているような気がしております。


それでは、「母親のような強さ」とは、 具体的にどのような強さを指すのでしょうか。


それは、「自分の意志」を持つことです。 例えば男性に、 「どこに行きたい?」、「何が食べたい?」 と聞かれたときに、「私も決められない〜」と答えてはダメ。 「ディズニーランドに行きたい!」、「パスタが食べたい!」 などと、はっきり男性に伝えてあげることが大切なのだそう。


そして、主人や恋人が決めかねているようなことも、 女性の方から良い方向に導いてあげることが肝心だと、はなゑさんは言います。


与沢翼さんや、野球のイチロー選手をはじめ、 大きなことを成し遂げた男性のそばには、 確かに「意志の強い女性」が、 寄り添っているように思えます。


やはり、男性を鼓舞できるような強い女性は、 とても魅力的に見えますね。 このように感じているのは、 きっと僕だけではないのではないでしょうか。

女は見た目から幸せをつかむ

キレイな女性は、男女問わず、 多くの人から守られる、とはなゑさんは言います。 これは確かに納得です。可愛い子は、 いつもだれかに守られているようなイメージがあります。


それでは、どのようにしてキレイになればよいのでしょうか。 本書では、以下の三つの要素が取り上げられています。

  1. 肌ツヤ
  2. キラキラ
  3. 笑顔

さらにこの本では、この3つの要素の詳しい説明と、 どうすれば3つの要素が磨かれるのかについても、 具体的に書かれています。 かなり省略して簡潔にまとめると、

肌ツヤ : クリームをふんだんに塗る

キラキラ : 光り輝くアクセサリーを身に纏う

笑顔 : 優しくて、ほんわかで、あったかい笑顔

こうなります。


これは本当に不思議なことなのですが、 上の3つができている人って、僕を含め、大半の男性からしたら、 「あ〜確かに素敵な女性だなぁ」と思えてしまいます。

はなゑさんが提唱するこの3つの要素で、 是非見た目を向上して、 モテモテの女性になってください。

最後に

いかがだったでしょうか。 一人さんとはなゑさんが教える「モテの極意」が、 本書では8章に渡って綴られています。


また、巻末には、女性から寄せられた質問に答える、 お悩み相談コーナーもあります。 これも、思わずウンウンと頷きながら読みたくなってしまう内容です。


本記事で取り上げた要素は、 『男を上げる女、女を上げる男』 のほんの一部に過ぎません。

気になった方は、是非手に取って、 じっくり読んでみてくださいね!

それでは!

【読書記録/レビュー】『億を稼ぐ人の考え方』がすごい!~稼ぐ人には稼ぐ人の理由がある!~

春なのに寒い日が続いております。
風邪やコロナウィルスに負けないよう、
しっかり体を温め、
しっかり睡眠をとるようにしたいものです。


さて今回紹介するのは、
中野祐治さん著、『億を稼ぐ人の考え方』です。
この本、冒頭からとても衝撃的です。
最初から引き込まれ、内容も面白く、
最後まで一気に読んでしまいました。

この機会に皆さんにも読んでもらうべく、
気になった箇所を、一部ピックアップしてご紹介します。


億を稼ぐ人の考え方 [ 中野 祐治 ]





プロローグ

ある晩、作者の中野さんは、
扉をたたく「ドン! ドン! ドン! ドン!」という音で目を覚まします。
玄関には二人の「強面の男」。
彼らは、中野さんに向かって、
「親どこに行ったんじゃ!!」
と叫び散らします。


中野さんの両親は、
親戚の借金を肩代わりしていました。
その親戚が借金を払えず蒸発したせいで、
中野さんの両親も夜逃げし、
怖面の人たちはその借金の取り立てをするために、
息子である中野さんの元を訪れたのでした。

その夜はことなきを得たものの、
両親は借金を肩代わりしている身です。
中野さんは、26歳にして、
夜逃げした両親に仕送りを始めます。


人生にはお金が必要

衝撃的な冒頭に続いて、
「人生にはお金が必要」という、
ごくごく当たり前の主張が展開されます。
しかし、作者の中野さんの強烈な原体験の後に語られるこの言葉は、
異様に重みがあります。



「お金の話」をしよう

さらに、もっとお金の話をして、
お金と向き合う必要があるという旨の話も、
ここで述べられています。

と言いますのも、日本人は、
個人の儲けの話となると、
悪いイメージを持つ人が多いからです。

ただし、この本でいうところの「お金の話」とは、
「お金を稼ぐことができた要因や根拠について、
興味を持って考えること」
です。

企業分析で、他社のビジネスが成功した背景や原因を調べるのと全く同様に、
事業家が金銭的に成功を収めた時も、
その成功から原因を学ぼうとする姿勢が、
大切だということです。

そんな流れで、この本では、
億という、普通の人では得ることのできない金額を手にした人たちの、
考え方や生き方を学べます。

ビジネスオーナーを目指すべき理由

4つのクワドラント

「金持ち父さん貧乏父さん」でも有名な話ですが、
働き方には4つの種類があります。
その4つとは、

  • E(Employee)クワドラント、
  • S(Self-Employed)クワドラント、
  • B(Business Owner)クワドラント、
  • I(Investor)クワドラント

です。

読まれている方が多いと思いますので、
詳しい解説は、今回は省略します。

(興味がある方は是非一度読んでみてください。)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 [ ロバート・キヨサキ ]


現状、大半の人が、EやSクワドランドに位置しています。
EやSクワドラントの働き方が、
必ずしも他の働き方に比べて「劣る」わけではありません。
しかし、EやSは、「自分」という働き手が働けない状態になってしまうと、
安定した「お金」が入ってこないという欠点があります。
例えば、病気や怪我、急なリストラにあってしまうと、
生活がままならない状態になってしまう可能性があります。


一方、不労所得を有しているBやIクワドラントの人たちは、
上で挙げたようなトラブルに、
生活を脅かされることは少なくなります。
また、レバレッジが効いているので、
「1」働いて「100」を得るような働き方ができます。
ビジネスや投資が一度軌道に乗れば、
EやSで成功している人たちに比べて、
高額な収入を得ることができます。

最初は、Bクワドラントを目指せ

投資と聞くと、どことなく「ビジネスより簡単なイメージ」があり、
BクワドラントよりIクワドラントを目指した方が効率的なのではないか、
と考える人がいるようです。
しかし、この本では、最初はIではなく、Bを目指すべき理由が明確に述べられています。


そもそも、「ビジネスより簡単なイメージ」というのが誤りです。
投資家が行っている投資と、
民間人が行っているお小遣い稼ぎの投資では、
桁がかなり違います。
民間人の投資は、
どちらかというとギャンブルに近く、
「投機」と表現した方が正しいようです。


それでは、Iクワドラントの人たちが行う投資とは、
どのようなものなのでしょうか。
作者が事業を教えてもらった、
「メンター」と呼ばれる人は、
Iクワドラントになるための参入条件として、
以下のようなものをあげています。

  1. 万が一なくなっても大丈夫なお金が、5000万円以上あること
  2. 年間のプラスのキャッシュフローが、3000万円以上あること


投資家が行うような本格的な投資とは、
こんなにも大きな規模を動かす投資なのだと思うと、驚愕です。


作者のメンターの発言からも、
Iクワドラントへの参入障壁は、
相当高いことがわかるかと思います。
加えて、「ビジネスオーナーになることで得られる経験」が投資にも生きることから、
最初はBクワドラントを目ざすべき、
という結論になります。


人生はカンニングしてもいい!

学校のテストではカンニングは厳禁でした。
しかし、人生においてカンニングは全く悪いことではありません。
むしろ、世の中でうまく行っているものは、真似から入ったものが断然多いと言います。


例として挙げられているのが、
フランチャイズビジネスです。
フランチャイズは、各店舗で「真似」を行っている経営と、
捉えることができます。
カフェ、コンビニエンスストア、レストランをはじめとするフランチャイズ経営は、
ご存知の通り世の中に溢れており、
大成功を収めていると言えます。

また、本書では、将棋のプロ棋士羽生善治先生の言葉が取り上げられています。

「あとから来る世代は、ある分野で極めたいという意志さえあれば、
高速道路に乗るように、あるレベルまでは猛スピードで到達してしまう」


真似るとは、先人たちの叡智を吸収することであるので、
非常にパワフルです。それゆえに、羽生先生がおっしゃるように、
ある水準まで猛スピードで成長することができます。


「真似る」ことが、いかに効率的な手段かを、
思い知らされる内容でした。

ノーリスクハイリターンの投資

世の中の金融商品への投資は、
リスクとリターンのトレードオフがつきものです。

また、小規模な額の投資しか行えないのならば、
得られる利得は、
インフレプレミアムで帳消しになってしまうほど、
わずかなものになります。

しかし、作者の中野さんは「メンター」に、
「投資の中でもひとつだけ、
ノーリスクでハイリターンの投資がある」と言われます。


それは、自己投資です。


ただ単に成長が望めるというだけでなく、
自己投資したものは、他の資産と違って、絶対になくならないというメリットがあると言います。


たしかに自己投資によって生み出した資産には、
不動産や会社と違って、災害で壊れたり不況で倒産したりということがありません。
自己への投資は、すればするほど積み重なっていく資産だと感じました。




多くのビジネス書で自己投資について取り上げられていますが、
どの本も、それぞれ若干異なる切り口で、
読んだ人がその都度「自己投資」をしたくなるように、
言い回しを工夫して語られていますね。

この本を読んでいた時も、
「な〜んだ、また自己投資かよ、わかってるっつ〜の」とはならず。
むしろ、「よし!改めて日々の積み重ねを大切にしよう」と思えました。
やはり売れているビジネス書は、売れている理由がありますね笑

応援するひとだけが応援される

最後に。シンプルですが重要な、「
「応援するひとだけが応援される」ことについて紹介します。


人間誰しも一人では生きていけません。
周りの人の応援なくしては、
試練や困難を乗り越えることも、
成功もありません。

そして、応援される人になるためには、
まず自分がたくさんの人を応援する
人になることだ、
と述べられています。

さらに、応援するというのは、
行動で示さねばなりません。

  • 口では「応援するから」と言っても、いざとなるとなにもしない人
  • 「応援してやってるんだけどさあ」と、自分のことをひけらかす人
  • 批判をしたり足を引っ張ったりする人


人間関係は鏡合わせと言いますが、
このような行動をとっている人のことは、
あまり応援する気が起きないでしょう。
だからこそ、言葉だけでなく、
応援を行動で示すことが大切なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
キャッチーな始まり方と、
文体の読みやすさのおかげで、
一気に読める一冊でした。
ですので、時間がない方にもお勧めの本となっています。

また、この機会に応援を行動で示そうとしてくれる人がいましたら、
お気に入りボタンを押してもらえると嬉しいです笑。

それでは、最後までご覧いただき、
ありがとうございました!