Hyper-Positive-Diary

TWICE/遊戯王/バイオインフォ/読書記録/アニメの感想等を走り書きします。

【読書記録/レビュー】『億を稼ぐ人の考え方』がすごい!~稼ぐ人には稼ぐ人の理由がある!~

春なのに寒い日が続いております。
風邪やコロナウィルスに負けないよう、
しっかり体を温め、
しっかり睡眠をとるようにしたいものです。


さて今回紹介するのは、
中野祐治さん著、『億を稼ぐ人の考え方』です。
この本、冒頭からとても衝撃的です。
最初から引き込まれ、内容も面白く、
最後まで一気に読んでしまいました。

この機会に皆さんにも読んでもらうべく、
気になった箇所を、一部ピックアップしてご紹介します。


億を稼ぐ人の考え方 [ 中野 祐治 ]





プロローグ

ある晩、作者の中野さんは、
扉をたたく「ドン! ドン! ドン! ドン!」という音で目を覚まします。
玄関には二人の「強面の男」。
彼らは、中野さんに向かって、
「親どこに行ったんじゃ!!」
と叫び散らします。


中野さんの両親は、
親戚の借金を肩代わりしていました。
その親戚が借金を払えず蒸発したせいで、
中野さんの両親も夜逃げし、
怖面の人たちはその借金の取り立てをするために、
息子である中野さんの元を訪れたのでした。

その夜はことなきを得たものの、
両親は借金を肩代わりしている身です。
中野さんは、26歳にして、
夜逃げした両親に仕送りを始めます。


人生にはお金が必要

衝撃的な冒頭に続いて、
「人生にはお金が必要」という、
ごくごく当たり前の主張が展開されます。
しかし、作者の中野さんの強烈な原体験の後に語られるこの言葉は、
異様に重みがあります。



「お金の話」をしよう

さらに、もっとお金の話をして、
お金と向き合う必要があるという旨の話も、
ここで述べられています。

と言いますのも、日本人は、
個人の儲けの話となると、
悪いイメージを持つ人が多いからです。

ただし、この本でいうところの「お金の話」とは、
「お金を稼ぐことができた要因や根拠について、
興味を持って考えること」
です。

企業分析で、他社のビジネスが成功した背景や原因を調べるのと全く同様に、
事業家が金銭的に成功を収めた時も、
その成功から原因を学ぼうとする姿勢が、
大切だということです。

そんな流れで、この本では、
億という、普通の人では得ることのできない金額を手にした人たちの、
考え方や生き方を学べます。

ビジネスオーナーを目指すべき理由

4つのクワドラント

「金持ち父さん貧乏父さん」でも有名な話ですが、
働き方には4つの種類があります。
その4つとは、

  • E(Employee)クワドラント、
  • S(Self-Employed)クワドラント、
  • B(Business Owner)クワドラント、
  • I(Investor)クワドラント

です。

読まれている方が多いと思いますので、
詳しい解説は、今回は省略します。

(興味がある方は是非一度読んでみてください。)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 [ ロバート・キヨサキ ]


現状、大半の人が、EやSクワドランドに位置しています。
EやSクワドラントの働き方が、
必ずしも他の働き方に比べて「劣る」わけではありません。
しかし、EやSは、「自分」という働き手が働けない状態になってしまうと、
安定した「お金」が入ってこないという欠点があります。
例えば、病気や怪我、急なリストラにあってしまうと、
生活がままならない状態になってしまう可能性があります。


一方、不労所得を有しているBやIクワドラントの人たちは、
上で挙げたようなトラブルに、
生活を脅かされることは少なくなります。
また、レバレッジが効いているので、
「1」働いて「100」を得るような働き方ができます。
ビジネスや投資が一度軌道に乗れば、
EやSで成功している人たちに比べて、
高額な収入を得ることができます。

最初は、Bクワドラントを目指せ

投資と聞くと、どことなく「ビジネスより簡単なイメージ」があり、
BクワドラントよりIクワドラントを目指した方が効率的なのではないか、
と考える人がいるようです。
しかし、この本では、最初はIではなく、Bを目指すべき理由が明確に述べられています。


そもそも、「ビジネスより簡単なイメージ」というのが誤りです。
投資家が行っている投資と、
民間人が行っているお小遣い稼ぎの投資では、
桁がかなり違います。
民間人の投資は、
どちらかというとギャンブルに近く、
「投機」と表現した方が正しいようです。


それでは、Iクワドラントの人たちが行う投資とは、
どのようなものなのでしょうか。
作者が事業を教えてもらった、
「メンター」と呼ばれる人は、
Iクワドラントになるための参入条件として、
以下のようなものをあげています。

  1. 万が一なくなっても大丈夫なお金が、5000万円以上あること
  2. 年間のプラスのキャッシュフローが、3000万円以上あること


投資家が行うような本格的な投資とは、
こんなにも大きな規模を動かす投資なのだと思うと、驚愕です。


作者のメンターの発言からも、
Iクワドラントへの参入障壁は、
相当高いことがわかるかと思います。
加えて、「ビジネスオーナーになることで得られる経験」が投資にも生きることから、
最初はBクワドラントを目ざすべき、
という結論になります。


人生はカンニングしてもいい!

学校のテストではカンニングは厳禁でした。
しかし、人生においてカンニングは全く悪いことではありません。
むしろ、世の中でうまく行っているものは、真似から入ったものが断然多いと言います。


例として挙げられているのが、
フランチャイズビジネスです。
フランチャイズは、各店舗で「真似」を行っている経営と、
捉えることができます。
カフェ、コンビニエンスストア、レストランをはじめとするフランチャイズ経営は、
ご存知の通り世の中に溢れており、
大成功を収めていると言えます。

また、本書では、将棋のプロ棋士羽生善治先生の言葉が取り上げられています。

「あとから来る世代は、ある分野で極めたいという意志さえあれば、
高速道路に乗るように、あるレベルまでは猛スピードで到達してしまう」


真似るとは、先人たちの叡智を吸収することであるので、
非常にパワフルです。それゆえに、羽生先生がおっしゃるように、
ある水準まで猛スピードで成長することができます。


「真似る」ことが、いかに効率的な手段かを、
思い知らされる内容でした。

ノーリスクハイリターンの投資

世の中の金融商品への投資は、
リスクとリターンのトレードオフがつきものです。

また、小規模な額の投資しか行えないのならば、
得られる利得は、
インフレプレミアムで帳消しになってしまうほど、
わずかなものになります。

しかし、作者の中野さんは「メンター」に、
「投資の中でもひとつだけ、
ノーリスクでハイリターンの投資がある」と言われます。


それは、自己投資です。


ただ単に成長が望めるというだけでなく、
自己投資したものは、他の資産と違って、絶対になくならないというメリットがあると言います。


たしかに自己投資によって生み出した資産には、
不動産や会社と違って、災害で壊れたり不況で倒産したりということがありません。
自己への投資は、すればするほど積み重なっていく資産だと感じました。




多くのビジネス書で自己投資について取り上げられていますが、
どの本も、それぞれ若干異なる切り口で、
読んだ人がその都度「自己投資」をしたくなるように、
言い回しを工夫して語られていますね。

この本を読んでいた時も、
「な〜んだ、また自己投資かよ、わかってるっつ〜の」とはならず。
むしろ、「よし!改めて日々の積み重ねを大切にしよう」と思えました。
やはり売れているビジネス書は、売れている理由がありますね笑

応援するひとだけが応援される

最後に。シンプルですが重要な、「
「応援するひとだけが応援される」ことについて紹介します。


人間誰しも一人では生きていけません。
周りの人の応援なくしては、
試練や困難を乗り越えることも、
成功もありません。

そして、応援される人になるためには、
まず自分がたくさんの人を応援する
人になることだ、
と述べられています。

さらに、応援するというのは、
行動で示さねばなりません。

  • 口では「応援するから」と言っても、いざとなるとなにもしない人
  • 「応援してやってるんだけどさあ」と、自分のことをひけらかす人
  • 批判をしたり足を引っ張ったりする人


人間関係は鏡合わせと言いますが、
このような行動をとっている人のことは、
あまり応援する気が起きないでしょう。
だからこそ、言葉だけでなく、
応援を行動で示すことが大切なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
キャッチーな始まり方と、
文体の読みやすさのおかげで、
一気に読める一冊でした。
ですので、時間がない方にもお勧めの本となっています。

また、この機会に応援を行動で示そうとしてくれる人がいましたら、
お気に入りボタンを押してもらえると嬉しいです笑。

それでは、最後までご覧いただき、
ありがとうございました!