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【読書記録/感想】ホリエモンの『多動力』がすごい!~IoT現代社会を生きるための必須スキルとは?~

今年も早いもので、もうあっという間に年末ですね。 寒い日が続いておりますが元気に過ごされてますでしょうか。 風邪やコロナウィルスに負けないよう、 しっかり体を温め、 しっかり睡眠をとるようにしたいものです。


さて今回紹介するのは、 堀江貴文さん著、『多動力』です。 この本、会社員の人ならば必ず引き込まれるような内容になっています。 自分の仕事の風景や普段の生活の仕方を頭に思い浮かべながら、 最後まで一気に読んでしまいました。

この機会に皆さんにも読んでもらうべく、 気になった箇所を、一部ピックアップしてご紹介します。

多動力 (幻冬舎文庫) [ 堀江貴文 ]


感想(5件)


プロローグ

冒頭は、ズバッと『多動力』の定義から始まります。

「多動力」とは何か。それはいくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。

大事なことなのでもう一度。 多動力とは、いくつもの異なることを同時にこなす力です。


今まで多動力がある人は、 興味の対象が次々に移り変わってしまい、 落ち着きのない人として認識されていました。


しかし、インターネットの時代を迎えた現代、 多動力こそが最も必要な能力だと堀江さんは言います。


IoT(Internet of Things)と言う言葉に代表されるように、 ありとあらゆるものがインターネットに接続された昨今。 テレビをみたり音楽を聞いたり、友達とチャットしたり、買い物もできたり。 今までは複数のデバイスを必要としていたことも、 今ではスマホ一台でできるようになってしまいました。 あらゆる業界がスマホインターネットの枠組みに統合されているのです。


こうして、業界の縦の区別がなくなっていく現代。 必要とされている人材とは、「各業界を軽やかに超えていく『超越者』」だと言います。そして超越者に必要とされている能力こそが、 次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる『多動力』 なのだと堀江さんは言います。


これだけ述べられても、 「じゃあ多動力って具体的になんなの?」と言う人や、 「多動力が役に立つ現場を知りたい」と言う方がいるかと思います。 以降は、もっと具体的な多動力の話と、多動力をつけるために見直すべきことを、 一部ピックアップしてお伝えします。

「ノウハウ」に価値はない

オープンイノベーションにより「情報それ自体」の価値はゼロになる

インターネットがない時代では、特定の人だけが情報を独占しており、 だからこそ情報は価値を持っていました。


しかし、インターネットの普及により、 今までは門外不出で受け継がれてきたような技術も、 比較的簡単にシェアできるようになりました。


本書では寿司屋での修行の例が取り上げられています。 将来のある若者が、寿司屋に弟子入りし、 卵焼きを作るのに費やす何年もの無駄な時間が見ていられない 、と述べられています。


ミシュランガイド京都・大阪2016の「ビブグルマン」部門にも選ばれた寿司屋の、 「鮨 千陽」の土田秀信店長は、専門学校で3か月寿司づくりを学んだに過ぎないと言います。 さらにこの「ビブグルマン」部門に選ばれたのも、開店からたった11か月のこと。 一流になるための技術や情報は何年もかけて一人の人から習わなくても良いということが、 この例からもわかるでしょう。


このように「情報それ自体」を得ることは、 インターネットの普及により難しくなくなってきています。 寿司屋の例からもわかるように、 情報自体に価値がないことを理解しないと、 何年もの時間を無駄にしてしまうことになってしまいますね。

車輪の再発明はするな

車輪の再発明はするな」と言う言葉は、プログラマーの間で有名な言葉です。 車輪というツールが既に存在しているのに、 自転車を作るために一から車輪を発明し直す必要はありません。 車輪という、既に存在する発明を利用したうえで、 自転車の構築に取りかかった方が断然早いです。 車輪は再発明するものではなくて、再利用するものなのです。


寿司屋の例でもそうですが、握り方や酢飯の作り方などの技術は、 既に一度誰かが発明した者です。 そしてそれは、専門学校の存在からもわかる通り、 いろいろな人たちがアクセス可能な形で共有されています。


既にだれかが発明してくれた技術は、自分で一から構築するのではなく、 「学習」して「再利用」してあげることげ、 効率は何倍にも引き上がるでしょう。


こうして、人生から余分な時間を削っていかないと、 「次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる」ことはできません。 すなわち、車輪の再利用は、多動力に必要不可欠な能力なのです。

小利口はバカに勝てない

あなたが手をあげれば、小利口な人間が必ず手助けしてくれる と本書では述べられています。


成功している企業の社長にはバカが多く、 「恥ずかしい」とか「失敗したらどうしよう」などの「感情」を通り越して、 行動を起こすことができるのでしょう。 小利口な人があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、 手を上げるバカがチャンスを手にするのだと堀江さんは言います。


私はベンチャー企業2社でインターンしていた時期があったのですが、 当時の社長は二人とも、手を挙げることにおいてはずば抜けていたように感じます。 バカと言う表現が適切可動かは置いておいて、 私が「リスク」や先のことを心配してしまう場面でも、 前向きな発言をすることが多く、 「組織の舵取りは、やっぱりこう言う人がいてくれた方がいいなぁ」と 思った記憶があります。


かく言う私も、 明らかに悪い意味で小利口タイプですので、 特に社内での業務をはじめ、 「手を挙げる」ことを実践していきたい、 とこの本を読んで深く反省しました。

資産が人をダメにする

この本の内容で、私の心に響いたのは、 なんといってもこの言葉です。

資産や資格なんていっそ捨ててしまおう。 自分が持っているものをなんとか生かそうとすることであなたの動きは遅くなる。

本書では、 「祖父から引き継いだ土地を使って何かしたい」だとか、 「ソムリエの資格を持っているので、この資格を生かした仕事を何かしたい」 といった質問が取り上げられています。


しかし、そもそもこれらは順番が逆だと堀江さんはいいます。 本来の正しい順番は「何かがしたいから、〇〇が必要」というものであって、 目的ではなく手段が先行しているこの質問はおかしいのです。


これは私にとって非常に耳が痛い言葉でした。 私は遊戯王と言うトレーディングカードゲームを、 子供の頃からプレイしています。 集めたカードでデッキを構築し、 相手のポイントをいち早く0にした方が勝てるゲームです。 子供の頃の私は、「自分の持っている」カードで、 どんなデッキが作れるかを考えていました。


しかしむしろこれは順番が逆で、 「どのようなデッキ」を作りたいかを先に考え、 そのために「必要なカード」を集めると言うのが、 本来の正しいプロセスであるはずです。


自分にはこの本の例で取り上げられているような貧乏根性があるので、 そんなものはすっぱり捨て、 「何をしたいか」と言う目的ベースで生きたいなと、 強く思わされましたね...。

人生に目的なんてない

堀江さんが海外を飛び回ったり、たくさんの人と会うことに、 何か目的があると考えている人が多い一方で、「そんなものはない」 と、堀江さんはいいます。


人脈が広がるとか、何か新しいアイデアが生まれるとか、 そういった理由ではなく、ただ単純に楽しいからそうしていると言うのです。


あまりにも物事にハマりすぎ、物事を面白がりすぎれば、

人は「忘我」の境地に達して時間を忘れる。 そうして、仕事や遊びに没頭し、夢中になりさえすれば、 目的なんて自ずと達成されるといいます。


この本を読んでハッとさせられました。 目的を達成するという、響きの良い言葉に踊らされ、 本来あるべき「夢中で楽しい」生き方を忘れてしまっては、 寂しい人生になるように思います。 子供はいつだって、目的なんて考えていません。 楽しいから遊ぶし、美味しいから食べる。 そうしていくうちに、大人からは想像もできないくらいの速度で、 新しいことを学んでいきます


ここからは私の解釈ですが、 「忘我」の境地となり、あらゆることに熱中し、 今を、時間を忘れるくらい楽しく、 充実したものにすることこそが、 多動力の本質なのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。 多動力の定義からズバッと始まり、 具体的なシチュエーションベースで説明されており、 とてもわかりやすい本となっております。 まさに、「忘我」して、時間を忘れて読み進めてしまいました。


「私も時間を忘れてこの記事を読んでたよ!」と言う方がいらっしゃいまいましたら、 お気に入りボタンを押してもらえるともうめ〜ちゃくちゃ嬉しいです笑。


来年も、人生に役立つ、そして身になる書籍の読書記録を、 発信していければと思います。 最後までご覧いただき、 ありがとうございました!

それではみなさま、良いお年を〜🙇‍♂️