歌舞伎町のホストクラブに体験入店してきました~後編~
この記事は、 の続きの内容となります。 前編を読んでない方はこちらからどうぞ。
前回までのあらすじ
ホストクラブの人事担当に、新宿で声をかけられ、体験入店をすることに。店がうまい汁を吸う為の給与制度や、女絡みの人間関係が何とも度し難い人事長の存在に辟易しながらも、トークが上手く、頼れる先輩ホストKに惹かれ、ホストの生態系について、より詳しく知るべく、体験入店の2日目を決意。
体験入店2日目
体験入店1日目から3日後、再び歌舞伎町に赴き、2日目の体験入店を経験することに。
まず最初にテーブルマナーについて簡単に講習を受け、先輩ホストを客に見立てて実習をしました。
その後、店で一番売れているホストRと話し、ヘルプとして実際にテーブルにつかせてもらいました。
テーブルマナーを教わる
この日テーブルマナーを教えてくれたのは、Mという22歳の新人ホスト。ホストをする前は工場勤務をしていたが、工場での単純労働に嫌気がさし、ホストをしていた高校時代の友人Rの紹介で、入店することになったそうです。
テーブルでの作法は、思っていたより細かく、一つ一つ覚え完璧にするのは、たやすくないと感じました。例えば、おしぼりの折り方や、氷の入れ方、グラスのかき混ぜ方。これらひとつ一つにちゃんとした作法があります。
また、姫(お客さん)への配慮についても、いくつか覚えておかねばなりません。例えば、席についてとき、当たり前ですが、名を名乗り、「飲み物をいただいていいですか?」と聞く。席を立つときも、同様に決まった文句で挨拶をする。
細かい作法や注意点も多いですが、「このような気配りをされたら女性は嬉しいだろうな」、と思うものばかりでした。また、ホストという仕事以外でも、女性との食事等で役に立ちそうなマナーが多く、素直に有意義な実習だと感じました。
Mはホストを工場勤務を行なっていたためか、手先が器用で手際も良く、氷の入れ方一つにしても、どことなくかっこよさが感じられます。ルックスやトーク技術だけでなく、ホストのこのような一面に惹かれる姫も少なくないのでは?
店の売れっ子ホストRと対談
Mの高校時代の友人のRというのは、なんとこの店のNo.1 の売上実績を誇る幹部ホストでした。しかも顔がKis-myFt2の藤ヶ谷に似ていて、No.1なのも納得です。
実は彼とは15分程話していたのですが、Rの身の上話等は全く記憶に残っていません。
おそらくそんな話はしてなかったのだと思います。むしろ、Rは、「相手に話させる」ことが格段にうまく、質問をしている側だったはずの僕が、知らず知らずのうちに気持ちよく自分の話をしていました。これがNo.1ホストの実力か、と思うと脱帽です。
それにしても、MもRも、僕より3つ年下なのに、なぜか頼り甲斐満載笑。
いざ接客
この日は、お客さんが少なかったということもあり、一人の姫とその担当のテーブルに、5〜6人のヘルプが着くという、逆ハーレム状態のテーブルが出来上がっていました。そこに体験入店の僕も放り込まれることになりました。
まず、第一声は、自己紹介を含めた姫への挨拶。名前を名乗り、席についていいかを尋ねます。その後、姫に飲み物を貰ってもいいか聞き、自分の分のお酒を作ります(といっても氷を入れて注ぐだけ)。
テーブルに大人数が集まったということもあり、唐突に飲み会ゲームが始まりました。ここから一気に僕のホストへの興味が冷めることになります。
ホスト側がやたら盛り上がっていましたが、姫はついていけず眠そうにしていて...。負けた人が缶に穴を開け一気するという、大学生の飲み会みたいな悲惨なノリになりました。
ここで、「女の金でお前らが楽しんでて、ホストとして仕事をしていると胸を張っているのか?」と思いました。Youtubeやその他メディア媒体を通して見る、ローランドや社美緒のような、筋が通った生き様を感じることはなく、お世話になったはずのKやMにさえ、もはやただのチャラい若者に感じられてしまいました。
入店を断りました
最後に店長(この人も元ホスト)と面談をしました。
店長 :「で、どうする〜?入店する?」
僕 : 「ひとつ聞きたいことがあります。」
店長 : 「ん?」
店長は怪訝そうな顔をします。
僕 : 「さっきみたいに、女性のお金で男が飲み会ゲームみたいなことしてて、お客さんは本当に楽しいんですか?」
店長 : 「楽しいやろな?」
だ〜めだこりゃ。
僕 : 「僕はここには入りません。」
スタッフがスタッフなら店長も店長だと思いました。 ホストといえど、著名だったり売れている人には、それなりの理由があるはず。
店長も含め、彼らにはそんな理由が微塵も感じられませんでした (ただ、Rはマジでイケメンでした)。
ホストクラブも色々あるみたい
しかし、帰宅後ネットで調べて見ると、有名どころの店舗は接客についての評判が良かったり、多いところではお客さんの来場数が多かったりと、ホストクラブにもいろいろあるんだなと思いました。
接客が良くないのは、今回体験に行ったところ限定で、それが理由で客が少なく閑散としていた、というだけのことかもしれません。1店舗の体験入店に参加しただけで、歌舞伎町のホストクラブを語ろうとするのは、甚だおこがましいことでしょう。
最後に
そんなこんなで、歌舞伎町のホストクラブの体験入店に行ってきた話でした。 ローランドのように筋の通ったかっこいい生き方をしている人もいれば、そうでない人もいます。かっこいいホストに巡り合うのも、そんなに簡単じゃないのかもしれません。
入店希望の人(読者にいるかどうかは置いておいて)や、ホストクラブに遊びに行こうと考えている女性は、是非参考にしてみて下さい。